2017年末、大手の飲食店やサービス業は元旦に営業を行わない事を掲げ
年始の街並みに点灯する看板はまばらな状況でお正月を迎えることと予想していました。
ところがそれは一部のお店にとどまりここ数年と余り変化を感じる事が出来なかったのはわたしだけでしょうか。実際には年末年始の多忙な中、大晦日や元旦にも休日返上で職場に向かい結果として働かざるを得ない人々がいるのです。
企業の働き方改革の一部である営業時間の緩和や待遇改善は以前発展途上にあり日本の少子高齢化社会の問題の改善策の一つである人手不足解消対策はこれをくい止めることが出来るのでしょうか。答えはノーだと思います。
景気回復基調であるにも関わらず企業はバブル期に匹敵するような水準の売上高を計上しているが働く側は賃金の上昇や残業時間の縮小などの恩恵を受けるに至らず多くの企業は経団連の調査や報道によると内部留保に力を入れ今年も春闘の賃金上昇にはまだまだこれからなところがあるとされる。
我々の業界である建設業ではゼネコンを筆頭に請負体制で成り立ちピラミッド型の下層の数次下請け会社はやはり数年後の話だろうか。
今我々小企業は取り組まなければならない事がいくつかあるが今回は人手不足についてである
人手不足の改善には大きく二つの策があり一つは外国人雇用や女性の社会進出などの働き手を拡充させること
もう一つは技術開発だろう。人手がいないのなら技術開発によって生み出されるものを作ればいい
しかし技術開発とは安易に行えるものでなく多くの年月や開発費が必要であり少し前にイノベーション(技術革新)という言葉が流布したが開発するすという意味の難しさの限りでない事は言うまでもないだろう。
企業には多くの選択肢が用意されているが道を間違えば失敗し経営に影響を及ぼす事もあり間違っていなければ存続することが出来るという会社としての明暗を分ける重大な選択がある。
働き手を増やすことまずは最短の人手不足解消には効果があるが但しそれにも費用対効果として最善とは言えないが何もしないよりはましだろう。
目を向けなければいけないのは技術開発である。難しいロボットを作るようなことを言っているのでなく今ある自身のスキルを向上させることで少なからず人海戦術のような蛇足を踏まなくなり少しの工夫が結果として技術の向上と働き手の作業短縮に繋がったりする
建築現場の職人たちは技術と経験によって現場を支えている
長い年月から得たスキルは身を守り円滑に工事を進めていくことができるが経験の浅い不慣れな人材は最前線で仕事をする事が出来ない。
だからこそ人材育成の大変さが先立ち手軽な働き手の拡充に踏み切ってしまう。
企業は今後何が必要で不必要かをもっともっと精査し骨抜きの職人を作ってはならない。
人手が足らない事に嘆く前にやるべきことがきっとあるはずだ。おそらく将来は確実に危険な作業や単純作業は機械やロボットみたいな物にとって代わってくのでしょうが今を生きる人からすれば今の最良を考え働くしかない。
現在のAI(人工知能)を生かした自動運転技術の開発について
あるローカル企業のエンジニア達は2020年東京オリンピックまでに自動運転システムを完成させたいと汗水流し普段の仕事に対する熱い情熱に対しわたしは深く感銘を受けました。
機械やロボットを作るエンジニアがいるように今企業として最良の策は人手を増やすことはもちろんの事なのだが実はもっとその前に自身の技術開発であるとわたしは思う。
社会の働き方の動向に目を向けているばかりではあっという間に企業は周囲に取り残されていくだろう。
もっと自分たちの仕事について夢中になり頑張っている人は人手不足どころでない
企業は今本当に足りないものは何かと考えるべきなのではないでしょうか。